国慶節連休中の観光動向に香港各界が注目
香港特別行政区政府は2日、「1日に香港を訪れた大陸からの観光客数が16.2%増加した」と発表しました。これを受け、商務・経済発展局の蘇錦樑局長は3日、「一日だけの数字で観光客数の増減は判断できない。一定期間の調査を経た後、結論を出したい」としました。
香港旅行業議会の董耀中幹事長は「国慶節大型連休の初日、大陸からの観光ツアーの数は23%減少し、289件となり、小売とホテルの予約も盛り上がりは見られなかった。観光客数は増えたものの、その多くは香港を経由してほかの目的地に行くか、香港には宿泊しない素通り客だと見られる」と話しました。
旅行業界立法会の姚思栄議員は「国慶節大型連休の期間中、ホテルの客室稼働率は例年平均の9割になり、宿泊料も前年より1割か2割安くなる見込みだ」と予測し、「香港は大陸観光客にとって第一の観光目的地ではなくなった。中国本土から押し寄せてくる「密輸バイヤー」(個人旅行客を装い、香港の日常品や家電製品などの物品を、中国税関の穴をくぐって中国本土へ持ち込む人たちを指す)への取り締まり、人民元の切り上げなど為替変動、ビザ発給要件の緩和などにより、多くの大陸観光客は日本やヨーロッパの各地に出かけるようになった」と分析しました。
香港特別行政区政府が発表したデータによりますと、8月香港の小売業の売り上げは対前年同期比で5.4%減少し、その原因のひとつに観光業の弱化があると見られています。香港小売管理協会は「傘下の多くの店舗は国慶節連休の初日と二日目の売り上げが減少し、中には、二桁の減少が出た店さえある。ジュエリーやぜいたく品を扱う店舗では、大陸観光客の買い物意欲の弱化が顕著で、通年ベースの販売高は二桁の減少になりそうだ」としています。
蘇錦樑商務・経済発展局長は、こうした状況について「為替変動要因のほか、周辺国の日本、タイ、韓国はいずれも大陸観光客に対し、ビザ発給要件を緩和させ、中国人観光客の誘致に乗り出している。こうした競争に押されて、香港の観光業もバラエティを豊富にし、競争力を向上しなければならない。最近、各地がグルメカーの普及に関する方策を調査検討してきたので、近く立法会で関係者にその構想などを紹介していく考えだ」と話しました。
※CRI Onlineより
アジアで一番旅行に出かけるのは香港人
調査を受けた香港の消費者のうち、84%が「過去1年間に香港を出て旅行したことがある」と回答。アジア太平洋地域平均の41%を大きく上回り、地域で最も高い数字となった。2位はシンガポールの80%、3位は中国本土の74%だった。
また、香港人が1回の旅行で使用する1人あたりの平均額は昨年下半期の1万3400香港ドル(約20万8000円)から1万2900香港ドル(約20万円)に減少。支出の内訳では交通が26%、宿泊が23%、外食が17%と、この3項目が半数以上を締めた。
さらに、調査では香港人がぜいたく品を買うのが好きであることも明らかに。調査を受けた75%の香港人が「来年はより多くのお金をぜいたく品に費やす」としており、中国大陸に次いで地域で2番目となった。
※FOCUS ASIAより
マカオのカジノ不振、今後2年間続く
マカオの月刊英字経済誌マカオビジネスが9月30日付電子版で報じた記事によると、豪マッコーリー証券は最新レポートの中で、マカオのカジノ売上について、2017年まで低迷が続くとの予想を示したとのこと。
また、マカオでIR(統合型リゾート)の建設ラッシュが続いている現状に関して、2015年から2019年までの間にホテル客室数が65%、スロットマシン台数が75%、ゲーミング(カジノ)テーブル台数が21%それぞれ増えるとし、供給の急拡大がカジノ運営会社にとって大きなプレッシャーとなり、利益減をもたら可能性があると指摘した。
なお、10月1日、中国中央政府のマカオ出先機関、中央人民政府駐マカオ特別行政区連絡オフィス(中連弁)の李剛主任がカジノ関連を含むマカオ経済支援策を複数準備していることを明らかにしたことから、低迷打開に対する期待感も高まっている。
※Yahoo ニュースより
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